記譜法と機構

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Created: 2026-06-10 Updated:

3x3x3 ルービックキューブの物理構造(センター・エッジ・コーナー 26 cubie)と Singmaster 記譜法を解説。面回転記号 U/D/L/R/F/B、プライム・ダブル修飾、ワイド回転・スライス・全体回転、HTM/QTM/ETM の手数指標をカバー。

記譜法と機構

3x3x3 ルービックキューブは 26 個の可視 cubie を中央スピンドル周りに配した自己係止パズルで、解法を記述・共有するための世界共通記号体系として数学者 David Singmaster が形式化した Singmaster 記譜法 が標準として用いられる。大文字 1 字が面を、プライム ( ' ) と数字 2 が回転方向と角度を修飾する。情報カットオフ ~2025-08、confidence: medium 固定(2026-05 時点での外部再検証は未実施)。

キューブの物理構造

標準 3x3x3 には 3 種類の可視ピース(cubie)がある。

  • センター(6 個): 各面に 1 個、中央スピンドルに固定。互いの位置関係は変わらず各面の色を定義する。白と緑の位置が決まれば解の色配置全体が一意に確定。
  • エッジ(12 個): 辺上の 2 色ピース。向きと位置の両方が問われる。
  • コーナー(8 個): 頂点の 3 色ピース。向きと位置の両方が問われる。

センターが固定されるため、完成状態のカラースキームは唯一。標準 Western 配色 は白対黄・緑対青・赤対橙で、白・緑・赤が 1 つのコーナーを共有し反時計回りに並ぶ。

Singmaster 記譜法: 基本面回転

各大文字はその面を正面から見て 90 度時計回りに回す操作を意味する。

トークン向き
UUp(上面)時計回り 90 度
DDown(下面)時計回り 90 度
LLeft(左面)時計回り 90 度
RRight(右面)時計回り 90 度
FFront(前面)時計回り 90 度
BBack(後面)時計回り 90 度

修飾子:

  • プライム ' — 反時計回り 90 度(例: R'
  • 2 — 方向を問わない 180 度回転(例: U2

アルゴリズム表記では空白またはスペースなしで記号を並べる(例: R U R' U')。

ワイド回転・スライス回転・全体回転

基本 6 面記号の拡張として、以下の 3 種類がある。

ワイド回転 (Rw または小文字 r): 命名された面に加え隣接する内側スライスも一緒に動かす。Rw(= r)は R 面と中段を同時に回す。F2L やアルゴリズムで全体回転を避けるために頻出。

スライス回転 (M / E / S): 外面の間に挟まれた中間層のみを動かす。

トークン対応方向内容
ML 追従L・R 面の間の中段
ED 追従U・D 面の間の中段
SF 追従F・B 面の間の中段

全体回転 (x / y / z): ピースの位置関係を変えずにキューブ全体を軸まわりに回す。手数にはカウントされない方向調整専用。

トークン追従する基本回転
xR 軸R 方向
yU 軸U 方向
zF 軸F 方向

手数指標: HTM / QTM / ETM

アルゴリズムや解の長さを比較するとき、何を「1 手」と数えるかで 3 種の指標がある。

指標英語名ダブル扱い用途
HTMHalf-Turn Metric1 手神の数の標準指標
QTMQuarter-Turn Metric2 手理論的下限分析
ETMExecution Turn Metric1 手(回転・スライスも 1 手)実行コスト比較

HTM は 180 度回転(ダブル)を 1 手として計上する最も一般的な指標で、神の数(最悪ケース解長)が 20 手と証明されたのもこの指標による。QTM は 180 度を 2 手として数えるため全体数が増える。ETM はキューブ全体回転 x/y/z やスライス M/E/S を各 1 手として含む実行コスト反映型で、アルゴリズム間の比較に使われる。

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