Sei(セイ)
トレーディング特化出自から汎用並列 EVM へ進化した L1(Sei V2、2024)。Twin-Turbo コンセンサスと Cosmos SDK 基盤、ネイティブトークンは SEI。
article technology ja トレーディング特化出自から汎用並列 EVM へ進化した L1(Sei V2、2024)。Twin-Turbo コンセンサスと Cosmos SDK 基盤、ネイティブトークンは SEI。Sei(セイ)
Sei は 2023 年にメインネットが起動した L1 ブロックチェーンで、Cosmos SDK をベースに構築された。当初はオーダーブック型 DeFi 向けの高速実行チェーンとして設計されたが、2024 年の Sei V2 で並列 EVM 実行を実装し、汎用高性能 L1 へと進化した。ネイティブトークンは SEI。情報カットオフ ~2025-08、confidence: medium 固定(2026-06 時点での外部再検証は未実施)。
出自 — トレーディング特化設計
Sei V1 はオンチェーンオーダーブックを効率的に動かすために設計された。Cosmos SDK の ABCI(Application BlockChain Interface)上に、ネイティブオーダーブックモジュール・マッチングエンジン・バッチオークション機能を組み込んだ。DEX や取引所向けに最適化されており、フロントランニング対策として同一ブロック内のオーダーをバッチ処理でマッチングする。
Cosmos IBC(Inter-Blockchain Communication)プロトコルに対応し、Cosmos エコシステムの他のチェーンとのアセット転送が可能。
Sei V2 — 並列 EVM への進化
2024 年にリリースされた Sei V2 は設計を大きく拡張した。
並列 EVM 実行:EVM バイトコード互換を実現し、Solidity で書かれたスマートコントラクトをデプロイできる。実行エンジンはトランザクション間の依存グラフを分析して並列化し、非競合トランザクションを同時処理する。
ポインタ機能:CosmWasm(Cosmos 向け Wasm スマートコントラクト)と EVM の両方が同一チェーン上で動作し、相互にアセットを参照・転送できる。Sei V1 の CosmWasm コントラクトを EVM から呼び出すことが可能。
楽観的並列化:Block-STM と類似した楽観的実行アプローチを採用し、競合検出後に再実行する。
Twin-Turbo コンセンサス
Twin-Turbo は Sei 独自のコンセンサス最適化で、Tendermint/CometBFT ベースの BFT コンセンサスを高速化する。「Turbo」と呼ばれる投機的ブロック処理と、並列化されたトランザクション処理を組み合わせ、スループットとレイテンシを改善する。Cosmos SDK の標準コンセンサスより高スループットを達成するとされる。
Monad との比較
Sei V2 と Monad(tech-161)はどちらも「並列 EVM L1」という同一ポジションを争う。主な違い:
| 項目 | Sei V2 | Monad |
|---|---|---|
| 基盤 | Cosmos SDK(Tendermint 系) | 独自設計(MonadDB/MonadBFT) |
| 出自 | DeFi/オーダーブック特化 | EVM ネイティブ高性能設計 |
| IBC | 対応 | 非対応 |
| CosmWasm | 対応(EVM と共存) | 非対応 |
ネイティブトークン SEI
SEI はガス手数料・ステーキング・ガバナンスに使用される。Cosmos 系の委任 PoS(dPoS)により、SEI 保有者はバリデータに委任してステーキング報酬を得られる。
Backlinks
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