Sui(スイ)

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Created: 2026-06-01 Updated:

Move 言語とオブジェクト中心モデルを採用した高性能 L1。Mysticeti DAG コンセンサスによるサブ秒ファイナリティ・zkLogin・Walrus ストレージを持つ Mysten Labs(元 Diem/Meta)製チェーン。

Sui(スイ)

Sui は Mysten Labs(元 Meta/Diem チームメンバーが創業)が開発した L1 ブロックチェーンで、2023 年 5 月にメインネットが起動した。Move 言語によるオブジェクト中心のプログラミングモデル、Mysticeti DAG コンセンサスによるサブ秒ファイナリティ、並列実行を特徴とする。Aptos(tech-160)と同じ Move 由来だが、設計思想は異なる。情報カットオフ ~2025-08、confidence: medium 固定(2026-06 時点での外部再検証は未実施)。

Move 言語とオブジェクト中心モデル

Move は元々 Meta の Diem(旧 Libra)プロジェクト向けに開発されたスマートコントラクト言語で、リソース型システムによる安全なアセット管理を特徴とする。Rust 風の構文を持ち、「リソースは複製も廃棄もできない」という型レベルの保証により二重送金などのバグを防ぐ。

Sui の Move は独自拡張版(Sui Move)であり、オブジェクト中心モデルを採用する。通常のブロックチェーンが「アカウント残高」や「グローバルステート」を基本単位とするのに対し、Sui ではオブジェクト(各オブジェクトが一意の ID と所有者を持つ)が基本単位となる。これにより:

  • オブジェクト間に依存関係がないトランザクションは並列実行できる
  • 所有オブジェクトに関する単純転送はコンセンサスをバイパスして即座に完結(Fastpath)
  • グローバルロックが不要なためスループットが向上する

Mysticeti — DAG コンセンサス

Mysticeti は Sui のコンセンサスプロトコルで、有向非巡回グラフ(DAG)構造を用いる。バリデータがラウンドごとにブロックを提案し、複数ブロックが並行してコミットされる。この設計によりリーダーのボトルネックを回避し、サブ秒(300–500ms 程度)のファイナリティを実現する。

以前は Narwhal-Bullshark コンセンサスを使用していたが、Mysticeti への移行により遅延と最大遅延(テールレイテンシ)が大幅に改善された。

zkLogin と開発者体験

zkLogin は Sui 独自の認証機能で、Google・Apple などの OAuth プロバイダの JWT(JSON Web Token)を zk-SNARK 証明を通じてオンチェーン ID と結びつける。ユーザーはウォレット秘密鍵を管理せずに Sui アカウントを作成・利用できるため、Web2 ユーザーのオンボーディング障壁を大幅に下げる。

開発環境は Sui CLI・Sui Move Analyzer(LSP)・devnet/testnet/mainnet の三環境が整備されている。

Walrus — 分散ストレージ

Walrus は Sui Foundation が開発した分散ストレージプロトコルで、ブロブデータをシャーディングして複数の Sui バリデータノードに保存する。コンテンツアドレッシングにより、NFT メタデータや DApp フロントエンドを Sui エコシステム内でホストできる。Sui オブジェクトと統合されているため、ストレージ証明をスマートコントラクトから参照可能。

ネイティブトークン SUI

SUI はガス手数料・ステーキング・ガバナンス投票に使われる。ガスは「ガスオブジェクト」として管理され、スポンサー取引(第三者がガスを代払い)が可能。総供給上限は 10,000,000,000 SUI。

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