Aptos(アプトス)

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Created: 2026-06-01 Updated:

Move 言語と Block-STM 楽観的並列実行を採用した高スループット L1。元 Meta Diem チームが開発し AptosBFT コンセンサスで高可用性を実現。ネイティブトークンは APT。

Aptos(アプトス)

Aptos は元 Meta/Diem チームが創業した Aptos Labs が開発した L1 ブロックチェーンで、2022 年 10 月にメインネットが起動した。Move 言語・Block-STM による楽観的並列実行・AptosBFT コンセンサスを三本柱とし、高スループットと高可用性を目指す。Sui(tech-159)と同じ Move 由来だが実行モデルが異なる。情報カットオフ ~2025-08、confidence: medium 固定(2026-06 時点での外部再検証は未実施)。

Move 言語

Move は Meta の Diem(旧 Libra)プロジェクトで開発されたスマートコントラクト言語である。リソース型システムにより「アセットは複製も意図せず廃棄もできない」という型レベルの保証を提供し、EVM/Solidity で頻発する再入攻撃・整数オーバーフロー・二重送金などのバグクラスを根本的に排除する。

Aptos が採用する Move は Core Move(仕様準拠版)であり、Sui が採用する Sui Move(オブジェクト中心拡張)とは異なる。Aptos の Move はアカウントベースのグローバルストレージを使用する。Move Prover(形式検証ツール)を使って数学的にコントラクトの正しさを証明できる点が特徴。

Block-STM — 楽観的並列実行

Block-STM(Software Transactional Memory for Blocks)は Aptos の並列実行エンジンである。バリデータはブロック内のトランザクションをまず楽観的に並列実行し、実行後に競合(同一ストレージへの読み書き衝突)を検出して競合したトランザクションのみ再実行する。

EVM の逐次実行と比較したメリット:

  • 競合が少ないワークロードでは線形に近いスループット向上
  • 既存のシングルスレッドプログラミングモデルを維持しつつ並列化が可能
  • 競合率の高いワークロードでは再実行コストが増加するトレードオフあり

AptosBFT — コンセンサス

AptosBFT(旧 DiemBFT)は LibraBFT → HotStuff 系の BFT コンセンサスアルゴリズムを進化させたものである。Jolteon プロトコルを採用し、2 ラウンドでのコミットを可能にする。ファイナリティはサブ秒(~1 秒以内)を目標とする。

高可用性設計として、リーダー評判システムを採用する。過去のレイテンシ実績に基づいてリーダーローテーションの優先度を調整し、遅延バリデータを自動的にリーダー候補から外す。

エコシステムと APT

Aptos エコシステムには DeFi(Liquidswap・Pontem Network)・NFT(Topaz・Souffl3)・ゲーム・ウォレット(Petra)などが存在する。Aptos Labs は Google Cloud・Stripe などとのパートナーシップを結んでいる。

ネイティブトークン APT はガス手数料・ステーキング・ガバナンスに利用される。総供給は約 10 億 APT で、チーム・投資家・財団・コミュニティへの配分がある。ガス価格は市場ベースで動的に調整される。

Sui との比較

Aptos と Sui はどちらも元 Diem チームが Move 言語で開発した L1 であるが、設計思想が異なる。Aptos はアカウントモデル + Block-STM(悲観的競合検出)、Sui はオブジェクトモデル + 楽観的 DAG コンセンサス(Fastpath)という対照がある。どちらが優れているかは用途依存であり、相互補完的なポジションにある。

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