トークン・NFT・資産の全体像
ブロックチェーン上の資産分類(FT・NFT・RWA・wrapped・利回り資産)とトークン化の意義を整理するハブ。2025 年に公開市場トークン化 RWA が 3 倍の $16.7B へ急伸。6 柱(EVM 標準・非 EVM・NFT・RWA・wrapped・利回り)への案内。
article technology ja ブロックチェーン上の資産分類(FT・NFT・RWA・wrapped・利回り資産)とトークン化の意義を整理するハブ。2025 年に公開市場トークン化 RWA が 3 倍の $16.7B へ急伸。6 柱(EVM 標準・非 EVM・NFT・RWA・wrapped・利回り)への案内。トークン・NFT・資産の全体像
ブロックチェーン上で発行・流通する「トークン」は、単なる暗号通貨の亜種ではなく、代替可能資産(FT)・非代替性資産(NFT)・現実世界の資産(RWA)・合成/wrapped 資産・利回り付き資産という多様なカテゴリに分かれる。2025 年には公開市場で取引される RWA トークンが前年比 3 倍の $16.7B に達し、機関採用の本格化を示した。本記事はトークン分類の全体像を俯瞰するハブであり、6 本柱の詳細記事へのナビゲーションを提供する。情報カットオフ ~2025-08、confidence: medium 固定(2026-06 時点での外部再検証は未実施)。
トークンとは何か:ブロックチェーン上の資産表現
トークンはスマートコントラクト(または UTXO スクリプト)によってブロックチェーン上に記録された権利の表現である。物理的な資産も、金融資産も、デジタルコレクティブルも、いずれも「所有権・移転・検証」をオープンかつ検閲耐性のある方法で扱うためにトークンとして発行できる。
トークンの本質的な価値は以下の 4 点にある。
| 特性 | 説明 |
|---|---|
| オープン性 | 誰でも発行でき、誰でも保有・移転できる(パーミッションレス) |
| プログラム可能性 | スマートコントラクトで複雑な条件(ロックアップ・ロイヤリティ・利回り配分)を自動執行 |
| 相互運用性 | 標準インターフェース(ERC-20 等)で異なるプロトコルが同一トークンを扱える |
| 透明性 | オンチェーンの発行量・移転履歴・スマートコントラクトコードが公開検証可能 |
トークンの主要分類
代替可能トークン(Fungible Token / FT)
FT は 1 単位が別の 1 単位と完全に等価な資産である。ETH・BTC・USDC はすべて FT であり、「1 ETH は 1 ETH」という交換可能性が保証される。EVM 上では ERC-20 が標準となり、Solana では SPL トークン、Bitcoin 上では Ordinals Runes が FT として機能する。
非代替性トークン(Non-Fungible Token / NFT)
NFT は各トークンが一意の識別子を持ち、他のトークンと「等価交換」できない。ERC-721 が EVM 上の標準で、デジタルアート・ゲームアイテム・チケット・メンバーシップ権などに使われる。ERC-1155 はマルチトークン標準として FT と NFT を同一コントラクトで管理できる。
実物資産トークン(Real World Asset / RWA)
RWA は現実世界の金融資産(国債・株式・不動産・コモディティ)をオンチェーントークンとして表現する。法的執行力のある文書と on-chain トークンを対応させる設計で、BlackRock BUIDL(トークン化国債)や Ondo OUSG などが代表例。2025 年に機関採用が急加速した。
Wrapped 資産・合成資産
Wrapped 資産は元の資産をロックし、別チェーン上で 1:1 ペッグのトークンを発行することで相互運用性を実現する(例:WBTC = Ethereum 上の Bitcoin)。LST(Liquid Staking Token)の stETH や LRT(Liquid Restaking Token)の weETH も担保に基づく合成資産の一種。
利回り付き資産(Yield-Bearing Assets)
保有するだけで利回りを生む資産カテゴリ。sUSDe(Ethena のデルタ中立運用)・sUSDS(Sky 旧 MakerDAO の DAI 貯蓄率)・ステーキング報酬を内包する LST が代表。2025 年時点で利回り付きステーブルコインの時価総額は $20B を超えた。
トークン化の意義と 2025 年の状況
トークン化が実物資産に与える価値は 流動性・分割所有・決済速度・透明性 の 4 点に集約される。従来、高額の不動産や機関専用の金融商品は小口投資家に閉じていた。トークン化によって 24/7 取引可能・小口化・スマートコントラクトによる自動配当が実現する。
2025 年の注目点として、公開市場で取引される RWA(トークン化国債・私募クレジット・REITs など)の時価総額が前年比約 3 倍の $16.7B に達した。BlackRock・Franklin Templeton・JPMorgan など伝統的金融機関の参入が相次ぎ、DeFi と TradFi の境界が急速に薄まっている。一方で規制面では、米国 GENIUS Act(2025 年)がペイメントステーブルコインの枠組みを整備し、EU MiCA 完全適用(2024 年 12 月)が既存ステーブルコインの再編を促した。
6 柱への導入
トークン・NFT・資産エコシステムの各領域はそれぞれ独立した記事で詳述している。
- EVM トークン標準(tech-228):ERC-20・ERC-721・ERC-1155・ERC-4626・Proxy パターンの仕組みと意義。
- 非 EVM チェーンのトークンモデル(tech-229):Solana SPL・Bitcoin Ordinals/Runes/BRC-20・他チェーンの比較。
- NFT とマーケットプレイス(tech-230):NFT 規格・ロイヤリティ・OpenSea/Blur/Magic Eden・PFP/ゲーム/チケット。
- 実物資産のトークン化(RWA)(tech-231):BlackRock BUIDL・Ondo・トークン化株式・不動産・コモディティ。
- Wrapped 資産とデリバティブ資産(tech-232):WBTC・stETH/weETH・ブリッジ wrapped・担保活用。
- 利回り付き資産(tech-233):sUSDe・sUSDS・USDtb・ステーキング派生の利回り・ポイント/エアドロップ設計。
Backlinks
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